トヨタ・シエンタのカタログ燃費vs実燃費を比較。節約術も解説

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トヨタ・シエンタのカタログ燃費と実燃費を比較しました。その上で、ハイブリッド車にフォーカスして、省燃費走行のスキルを解説しています。

トヨタ・シエンタのカタログ燃費調査

環境意識の高まりを受けて、街でハイブリッド車を見かける機会も増えてきました。トヨタ・シエンタもガソリン車の他にハイブリッドをラインナップしています。気になる「燃費」についてカタログから調査しました。

カタログ上、エンジンが同じなら、燃費は車種により変わってきます。なぜなら、装備によって車重が変わってくるからです。重たくなれば、当然、燃費は悪化します。また、駆動方式によっても大きく変化します。前輪駆動(FF)より4輪駆動(4WD)の方が燃費は悪いのが通例です。

燃費はカタログ燃費と実燃費に分かれます。また、カタログ燃費はJC08とWLTCと言う2種類の数値が併記されていることが多いのにお気づきだと思います。カタログで公表する燃費を実燃費に近づけるのは理想的なことです。そのために新しい基準に変更を推進中です。

【燃費基準】JC08 > WLTC > 実燃費(ドライバーのスキルによって異なる)

JC08とWLTC・・・パッと見て「J」と「W」なので勘の良い方はお気づきだと思いますが、JC08は日本独自の燃費基準、WLTCは世界的な基準となります。WLTCの方がより実燃費に近いとされています。ちなみにWLTCは2018年10月から表示が義務付けられています。一方、JC08は2020年9月からは表記されなくなる予定です。現状は併記なので下記表にまとめます。

エンジン種類 駆動方式 JC08(km/L) WLTC(km/L)
ハイブリッド FF(2WD) 28.8 22.8
ガソリン FF(2WD) 20.2 (参考値:16.0)
4WD 15.4 (参考値:12.2)

【コメント】ガソリンについてはWLTC表記が一般化されていないようです。ハイブリッドを参考にJC08とWLTCの比率から逆算した参考値を記載しておきます。グレードに関してはFFではエンジンの違いによらず、G Cuero・G・X・FUNBASE G Cuero・FUNBASE Gで共通燃費です。4WDにはFUNBASEの設定がありません。

ハイブリッドで燃費の「伸び」が低調なのが気になるところです。AQUAと同じエンジンを積んでいますが、AQUAは圧倒的に低燃費(JC08:34.4~38.0km/L)ですね。原因はシエンタの車両重量の一言に尽きます。また、シエンタはミニバンとしては低い全高ですが、アクアとは比較になりません。

重くて全高が高ければ、ミニバンとしての乗り心地を確保するためには、アクアのように徹底的に燃費志向のタイヤを履く訳にもいかないためと思われます。全高が高ければ、当然、空気抵抗も影響してくるでしょう。

ちなみに、ライバルとして本命視されているホンダ・フリード・ハイブリッドではJC08:28.0km/L、WLTC:20.8km/Lと公表されています。エンジンスペックは似たり寄ったりなの、シエンタ同様、AQUAには遠く及びません。

せっかくのハイブリッドなのに、同じコンパクトカーに属する乗用車並みの低燃費を達成できないのは、このタイプのコンパクトミニバンの宿命だと考えていいと思います。

トヨタ・シエンタの実燃費を口コミからまとめました

「カタログ燃費はわかったけど、実際の燃費はどれ位なの?」確かに実燃費はとても気になるところです。ただ、運転技術や運転へのこだわりは千差万別、ひとりひとり異なります。急発進、急ブレーキを控え好燃費を目指すドライバー、順法運転であるものの、目的地へはなるべく早く到着したいドライバー。

ここでは、多くの口コミから、典型的なタイプを選んで実燃費をご紹介します。あくまでも、参考値としてください。「ブログに25km/Lって書いてあったのに20km/Lもいかないぞ」などとディーラーに文句をつけても、多くの場合、「温度や湿度、運転方法によって異なります」と軽く対応されますので。

・ハイブリッドってすごい! G Cuero 極端な省燃費運転で23km/L
10月11日に納車されたマイ・シエンタ。好燃費をたたき出すノウハウをインターネットで勉強して、邪魔が入らない(自分も邪魔にならない)ように、深夜に往復30kmほどドライブ。行きは19km/Lでしたが、帰りは27km/L。もちろん折り返し地点で燃費計はリセットしました。

同じような運転をしていたので、おそらく行きは上り坂、帰りは下り坂、だったのでしょう。平均23km/Lでした。極端な省燃費運転だったので普段はどのくらいの燃費なのか?楽しみです。

・シエンタをレンタルしたので燃費レビュー ガソリン・X 山道メインで15km/L
家からドライブに出発すると、目的地までに疲れてしまうので、目的地まで電車で行ってレンタカーを借りました。ドライブ気分は失いたくないのでシエンタをチョイス。グレードはXなれど、ヴィッツよりはましかな?

燃費は興味があったので、出発前に燃費計をリセット。返す時には14.5km/Lを表示していました。山道なのでアップダウンは有りましたが、渋滞もなく、もう少し伸びるかな?と思っていましたが、残念な結果に。運転していてもわかるほど「重量級」なだけに仕方ないのかな?

返却前にお約束の満タン給油。満タン法では15.2km/Lでした。燃費計の信頼度は95%くらいですね。自分の車でも95%~105%くらいで推移していますので標準レベルでした。

・機械式4WDだとこれくらい? G Cuero 4WD 通勤10km/L~ドライブ16km/L
雪国なので4WDは必須です。子供が3人いるので3列シートの6人乗りはベストチョイス。普段は妻の通勤に、週末は家族でドライブに、と大活躍です。冬場、妻の通勤時間帯は大渋滞になるので、スタッドレス装着で10km/L前後です。夏タイヤで、週末にドライブで200km位走行して16km/Lなので、カタログ燃費(JC08:15.4km/L)はクリアできますね。

ハイブリッドの4WDがあれば2モーターのE-Fourなので、機械式4WD(アクティブトルクコントロール4WD)よりはいい燃費が期待できそうですが、現状はガソリン車にしか4WDが設定されていないので仕方ありません。

トヨタ・シエンタの燃費節約スキルを公開・解説

燃費節約スキルはハイブリッドについて解説します。ガソリン車の場合は、「アクセルを一定に保つ」これ以外に方法はありません。ちなみに、年配の方などで、信号が赤に変わったからニュートラル「N」にシフトを入れて惰性で走らせた方が燃費がいい、などと信じて疑わない方もいらっしゃるようですが、ハッキリ言います!!間違っています!!かえってガソリンを消費します!!

今の車は(ここ20年くらい)エンジンブレーキ中は燃料カットされる仕組みになっています。つまりガソリン消費はゼロです。しかし、ニュートラル状態では燃料カットが働かないので、ガソリンは供給され続けます。厳密には停止する寸前に燃料供給を再開して停車中のアイドリング回転を維持しますが、アイドリングストップ機能が付いていればその限りではありません。

そもそも、なんで?ハイブリッド車は燃費がいいのでしょうか?重量を大幅に増やしてまで、重たい電池やモーターを積んでいるのですが、モーターによるアシストによりエンジンの負荷を軽減して、結果的に供給されるガソリンを減らしているから燃費がいいのです。

と言うことは?積極的にモーターアシストが入る環境で、モーターアシストを有効に使う運転スキルを磨けばいいという結論になります。以前、他車の口コミで、「少しでも燃料を節約するために30km/h以上は出さないように気を付けて通勤しています。」などと言うとんでもない口コミを見ましたが、単なる迷惑行為です。おまけにみんなが急いでいる通勤時間帯!

ハイブリッド車はエンジンを回すことと、ブレーキをかけている時の回生エネルギーで電力を発生させて電池に充電していきます。充電した電力を使って、必要な時にモーターを回してエンジンをアシストしたり、走行条件次第ではモーター走行に移行したりします。

したがって、なるべく充電量を増やした方がモーターアシストの機会が増えて、結果的に燃費は向上します。もちろん、制限速度付近で定速走行になったらアクセル一定の原則は変わりません。そして信号が赤に変わったのを確認したら、なるべく早い段階でアクセルから足を離して惰性運転にします。

最終的に信号でストップする場合も、早めにブレーキを軽く踏んで回生ブレーキの効率を上げましょう。エンジンブレーキ状態よりブレーキング中の方が回生効率は高いからです。

そして最後の一手!信号が青に変わって前車が動き始めたらブレーキから足を離して一呼吸入れます。その間に車はモーターでクリープ走行を始めますので、動き出したのを確認してからアクセルを踏み込みます。

停止したタイヤが回転を始める瞬間が最もエネルギーを必要とするので、その場面は、ガソリンを消費しないモーターに丸投げしてしまうのです。そして目的の速度に達したら、少しアクセルを戻してあげましょう。モーター走行モードを持つハイブリッド車なら、高い確率でモーター走行に移行してくれます。あとは一定速度をキープするアクセル開度を維持するだけです。

Youtubeなどで省燃費走法も多数紹介されていますが、メーターとにらめっこでアクセル操作をするなど、決して安全とは思えないノウハウは実践しない方が身のためです。事故を起こしたら、せっかく節約したガソリン代など一瞬で吹き飛びますから。

自分の経験から体得した省燃費走法ですが、今ハイブリッド車に乗っていて燃費に不満がある方、これからハイブリッド車に挑戦してみようと思っているかた、参考にしていただければと思います。

最後に、ハイブリッド車で節約したガソリン代で、ガソリン車との価格差を詰めようとする無謀な考えは捨てて下さい。大まかに、20万㌔の走行が必要と言われていますし、20万㌔走行したハイブリッド車は、電池交換時期に到達しているので、リセールバリューも低い状態です。

環境に対する意識の現れとしてハイブリッド車でのドライブを楽しみましょう。

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