トヨタ・シエンタのカスタムパーツ。使い勝手と個性の両立

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トヨタ・シエンタ をカスタムして充実のカーライフを実現しましょう。後ろ姿を引き締めるマフラー、実用性を備えるナビ、ドラレコなどを解説します。

この記事の内容(目次)です

トヨタ・シエンタの改造パーツでマフラー交換して差別化したい

マフラーを替えると、ドレスアップ効果が得られたり、エキゾーストサウンドに迫力を付け加えたり、排気効率の向上によってパワーアップを体感できます。特にハイブリッド車では、一部の車を除いてマフラーは「隠す物」的なイメージが強く、殆どの車種でバンパー裏に隠すように「そっと」設置されています。

トヨタシエンタはコンパクトミニバンと言う性格上、マフラーを替えて、スポーツカーのようにエキゾーストサウンドを轟かせて走り抜ける印象とはマッチしにくいかも知れません。家族で利用することが多いので、子どもたちを始め、ママからも賛同は得られにくいでしょう。でも、車好きなパパには少し不満があってもおかしくないです。

ただ、残念ながら、ハイブリッド車はもとより、ガソリンエンジン車でもアイドリングストップで「エンジンが止まる」のは当たり前のご時世。エキゾーストサウンドの聴かせどころがありません。おまけにサーキット走行をするのでもなければ、排気効率の向上によるパワーアップ効果も体感しにくいのが本当のところでしょう。

後ろ姿がグッと引き締まるよ!

可能であればアイドリングストップを
停止すれば常時サウンドを楽しめる

でも、後ろ姿をキリッと引き締めるマフラーには「男のロマン」が漂います。太めの排気口、片側2本出し、両サイド出し、センター出し、後ろの車から見ると「カッコいい!」となることは間違いなし。もはや、エアロパーツなどと同様にドレスアップパーツとして割り切った利用は有りだと思います。

それでは各タイプごとにカスタマイズ後の後ろ姿や排気音などを見ていきたいと思います。代表的な3種類のマフラーを例に調べてみました。注意点としては、エアロパーツなどをカスタマイズしている場合は販売店と相談が必要になる場合があります。また、シエンタはハイブリッド / ガソリン・2WD(FF) / 4WDと車種展開していますが、それぞれ、型式が異なります。特にマフラーのカスタマイズ品は4WDが不適合となっていることが多いので注意して下さい。

【太めの1本出し】(柿本改マフラー GT box 06&S)

最もオーソドックスなテール径 (φ)80mmのシングル出しマフラーです。青く焼けた演出が素敵だと思います。FFのみ対応。トヨタの純正エアロカスタマイズである「モデリスタエアロ」装着車にも取付可能となっているので、エアロで差別化をしているユーザーにはうれしい仕様となっています。

柿本改マフラーサウンドサンプル】

引用:https://www.kakimotoracing.co.jp/

引用:https://a.r10.to/hIS9g3

【片側2本出し】(HKS リーガルマフラー)

ノーマルのマフラー位置で排気管が2本出しになっているタイプです。テール形状はオーバル(楕円形)の2本出しとなっていて「JASMA基準」認定品なので車検も問題なくパスします。

【HKSリーガルマフラー紹介動画】

引用:https://www.hks-power.co.jp/index.html

引用:https://a.r10.to/hzfYxM

トヨタ・シエンタの純正カスタム仕様は?カスタム内装の選択

内装のカスタマイズはドリンクホルダーからナビゲーションやドライブレコーダーのような電装品、シートカバーも廉価品から本皮の高級品まで、なんなら、レカロのフルバケットシートまで、アイテムもお値段もピンからキリまで揃っています。ここでは、メーカーオプションや販売店オプションの中でも最も人気と注目度の高いナビとドラレコについて解説します。

ナビゲーションシステム

純正カスタムと言えば、まず頭に浮かぶのがナビゲーションシステムだと思います。近年、標準装備化の波が押し寄せていますが、まだまだ高価格帯の車種に限られているイメージです。シエンタにも標準装備やメーカーオプションは準備されていません。純正ナビゲーションシステム3種類の中から選んで販売店オプション(ディーラーオプション)で取り付けます。

これが結構高額なんです。エントリーナビ(8万6900円)~T-Connectナビ 9インチモデル(25万9600円)これに取付工賃が別途かかってきます。とは言え、これだけの高額商品なので、ガラスコーティングと並び、「大幅値引き」の主役となっています。ガラスコーティング(10万円前後)と合わせて40万円程度のところを「オプションから20万円お値引きさせていただきます!」となる仕組みです。

ナビは高額オプションですが
大幅値引きを狙える可能性があります!

ガラスコーティングは専門業者で5~6万円、ナビは社外品を量販店で購入・取り付けしてもらえば、259600円もするT-Connectナビ 9インチモデルと同等品が15万円程度で手に入るので、実質、値引きはディーラーの「想定内」という訳です。「だったら、社外品にするよ!」という気持ちもわかりますが、実は、ナビに関しては少々厄介なことがあります。

「ナビレディパッケージ」の存在です。シエンタの場合、バックカメラとステアリングスイッチが含まれています。また、ナビはオーディオ機能を持っているので、6スピーカー(フロントドアトリム部両側にツィーターを追加)がセットになっています。意外と知られていないのが「ワンセグ・フルセグアンテナ内蔵」という構造。フロントウィンドウに後付けのアンテナを貼る必要がありません。

純正ナビと ナビレディパッケージ は相性抜群。
どうしても社外品が良ければ「抜け道」有り!

ディーラーオプションのナビ(純正ナビ)での使用が前提となりますが、生産ラインで配線類をハーネスとして組み込むメーカーオプションとなっています。隠れたチェックポイントとして、社外品の取り付けと違って、電源取りの配線の取り回しや見映えよく隠す必要がありません。社外品を安く購入できても取付工賃が高くて総費用は変わらなかった、などという悲劇も起こりかねません。

社外品のナビに関しては、同じメーカーのナビを使い続けていて操作に慣れている、純正ナビには無い機能が搭載されている、などの理由で「絶対はずせない」というユーザーもいるでしょう。その場合は、社外品でハーネスの間に割り込ませる形の回路が販売されているので活用する手もあります。

ドライブレコーダー

近年、悪質なあおり運転の蔓延と凶悪化に伴い、これまでの道交法では免許取り消しなどの重い罰則が下せない実情を考慮して法改正が議論されています。警察へ通報する場合の「証拠」としてドライブレコーダー装着車が増加しています。あおり運転被害の実情、加害者の「車種・ナンバー」、車を離れて威嚇してきた場合には顔や服装、などの加害者特定の根拠として法的に認められているのも心強いです。

ドライブレコーダーも種々販売されていて、フロント映像だけ、前後ダブルカメラ搭載、特殊な「360度監視」機能、ミラー取り付けタイプ、駐車場監視機能搭載、などがあり、価格も様々です。もちろん、純正オプションも用意されています。しかし、純正は高額なのにも関わらず、証拠能力としては社外品となんら変わりません。

純正品はとにかく高額!
証拠能力は社外品でも同等!

取り付けはさすがに純正だけあって、配線にはカバーが付けられて、市販品を取り付けた場合に比べて、仕上がりは文句なくきれいだし、万が一、配線が傷ついて大切な「証拠映像」が撮れていなかったという悲劇も起こりにくい構造になっている。これを価格相応と見るか?否か?ユーザーの選択に委ねられています。

シエンタの場合は、ディーラー取り付けオプションで前後ダブルカメラ搭載のドライブレコーダーが6万3250円と設定されています。ただし、取付工賃が2万円以上必要となるので、合計は8万円オーバー。交渉上手ならば、高額オプションなので、大きな値引きを引き出す「原資」となりますが、一般的に、同程度のドラレコなら量販店で5万円弱で取り付けられることを考えれば、やはり、高額オプションだと思います。

取り付けは純正品ならではの仕上がりです。
ただし、リアカメラに関しては注意が必要です!

メーカーオプションであれば、組立工程でハーネスを取り回すことができますが、販売店オプションだと見映よく取り付けるのが難しい場合もあります。具体的な車名は控えさせていただきますが、リアカメラの配線がむき出しで両面テープフックで固定されている実例もあります。高い工賃を払っているので、「これはアウトでしょ!」とクレームのひとつも付けたくなりますね。

シエンタには不似合い?エアロパーツやインチアップホイール

外観をカスタマイズして他車と差別化したい「だけ」であれば大いに結構だと思います。しかし、一般的に純正のエアロパーツやインチアップホイールは「非常識」と思えるほど高額です。金額以外にも、下記のような「弊害」があるのを承知の上で検討なさることをオススメします。

エアロパーツによる空気抵抗低減と整流効果による高速域での安定性、最高速度アップ、燃費低減効果は、レーシングカーのように時速200キロを超える速度域で真価を発揮するもので、法定速度で走行中にはほとんど恩恵を得ることは有りません。むしろ重量増により副作用ばかりが目立ちます。

快適な走行をスポイルする要素も!
効果よりも弊害の方が大きいことも!

インチアップホイールも、タイヤ幅が太くなって転がり抵抗が大きくなるばかりで、省エネに逆行したカスタマイズと言えましょう。もちろん、スポーツ走行をする上では、タイヤが薄くなって「腰砕け」姿勢になりにくいのでコーナリング性能の安定と向上には大きな役割を担っています。案外知られていませんが、最小回転半径も大きくなるという弊害を併せ持ちます。

なにより、シエンタはファミリーをターゲットにしたコンパクトSUVです。いかついエアロ満載の外観や、これからサーキット走行でもしに行くの?と見間違えられるような「極太タイヤ」へのインチアップは似合わないと思います。もちろん、高額オプションは大幅値引きを引き出す原資となり得ますが、「100万円オプションを付けたら50万円値引いてもらった」と言うことの危うさを考えた方が賢明だと言えると思います。

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